これは厄介な先生にあたってしまったとしか言いようがありません。学校には必ず一人このように独断で評価を下すような、ピントのずれた先生が存在します。例えば過去にも、エッセイなどで主張していることが自分の意見と合わなければ、いくら良く書けていても点数を低くするような先生がいました。このような先生は、例え10人中9人の先生からAやA-をもらっている生徒でも、自身独特の持論などで低い評価を与えたり、反対に普段成績の悪い生徒なのに、なぜかAをつけたりと、一貫性に欠けている場合があります。特に新米教師の場合、生徒から甘く見られないように、また同僚や上部から認められたいという願望から、必要以上に厳しく評価したり、非常に細かいコメントをつけて知識を披露しようとする傾向があるかもしれません。経験不足と思われたくないと思い、ついやりすぎてしまうところが、実際経験不足の証拠なのです。
これらの先生の中には、話し合いで改善されるケースもあるでしょうが、先生の性格に問題がある場合、本人としては正当な理由で評価を下していると信じていることが多いように思います。この場合、先生に直接クレームをつけても拒否され、逆効果になる可能性があります。もし同じように普段よくできる生徒らが、この先生から揃って低い評価を受けているのであれば、集団で抗議すればまだ効果があるかもしれません。これでも良くならないようであれば、校長先生に面談を申し込み、評価の不当さを訴えるしかないでしょう。
息子さんとしては、いくら努力をしても同先生からの評価が良くならず、とフラストレーションをためていることでしょう。しかし、自信をなくしては絶対にいけません。この際最悪の先生にあたってしまったと、割り切ることも必要です。社会に出ると、よく似た状況に遭遇することがあります。実力があって、努力家で、多くの人から認められていても、ごく少数には必ずあら捜しをするような人が存在します。ここはこの先生以外の授業で頑張り、SATも良い点を取り、自分の目標達成のために、このような先生に気を取られないように進んでいきましょう。