まず授業料についてですが、おっしゃるとおり、「プリスクールごとき」でも日本の大学ほども費用がかかる所が多く、日本人の感覚からすると、あまりにも高額ではないか、と感じるのが普通でしょう。特にニューヨークのような大都市は学費が非常に高いだけでなく、評判の良いところはもちろん競争率が激しく、入るのさえ難しいことも多いのが現状です。もしフルデイで月から金であれば、最低でも$10,000近く、あるいはそれ以上かかるのが普通のようです。公立小学校についているプリスクールもまれにあるようですが、それでも4才児以下は受け付けていないところが大半でしょう。
一般的には公立は幼稚園から始まるところが大多数です。
プリスクールにもいろいろ種類があり、プログレッシブ/モンテソーリ式(従来のカリキュラムや年齢にとらわれず、子供それぞれの興味や能力を尊重し、創造力を重視した内容)や、逆に伝統の方式を重んじる有名校は常に人気があるので授業料も高く、競争率も高いようです。しかし、それ以外でもう少し地味なところ、あるいは半分がデイケアで、半分がアカデミックな内容も取り入れているようなところは、まだ授業料が安いようです。ハーフデイや週3日などの場合は、もちろん授業料も低くなります。
プリスクールに通わせる必要性ですが、幼稚園が始まるまでに、子供が少しずつ親から離れることに慣れ、親以外の人(先生)の指示に従ったり、集団の中で社交性を養い、ルールを守ることを学んでいくのは大きな意義があります。以前に日本で保育園に行かず、来米してすぐ幼稚園に入った男の子が、1年後に結局これらの事柄が身についていないので、1年生に上がらず再度幼稚園をやり直すよう指導されたケースがありました。先生方の話では、もし彼が日本で保育園などに通い、このようなルールや基本的なスキルをしっかり教えこまれていれば、結果も違ったであろう、ということでした。