努力をしないで、人の答えをまる写しして成績だけ良くなろうというお友達の浅はかさには、本当に呆れてしまいますね。特に本人が時間をかけて必死で仕上げたものを、いとも簡単にコピーして自分がやったかのように提出できる神経は、残念ですがあなたに対する敬意や配慮が全く感じられません。実際アカデミックの世界での不正行為は、カンニングはもちろん他人の論文の盗用やねつ造などが問題となっています。かなり極端な場合では、入ってもいない大学の卒業証書をインターネットで得るなどの学歴詐称ケースさえあるようです。このような現象は、特に学歴偏重の傾向の強いアジアで多く起こっているとも聞きます。教育熱心な親や社会からのプレッシャーが強い文化とはいえ、目に見える数字や結果だけがほしくて、肝心の努力して学ぶという過程を軽視するのは、いずれ本当に実力が問われる時に必ずボロが出ます。
今までお友達に自分の宿題を写すのを許してきたということですが、中学や高校のティーンエイジャーの場合、友達関係やグループなどに連帯感を求めがちな年齢から、嫌なことでもオーケーしてしまうことが多いと思います。しかしながら、友人関係というのは、基本的にはお互いがギブ・アンド・テイクの部分が平等にないと、片方に不満がつのります。この友達といておもしろいという他に、彼からのメリットは何かあるのでしょうか。例えば、彼はネイティブなので英語の作文などの文法を直してくれるのでしょうか。彼から何かのヘルプがあれば、まだお互いが助け合っていると感じられます。しかし、これが全く一方だけのものである場合、まるで彼からうまく利用されているようで、嫌な気持ちになって当然です。これは大人になればもっとはっきりわかることですが、このような尊敬できない友達との関係は、長続きしないものです。モラルや考え方が違うと、友達としてやっていくのは難しいのが現実です。
まずは、自分の気持ちを腹を割って彼に話してみてはどうでしょうか。そして、本当にいい友達関係を続けたいからこそ、テスト前などに勉強は教えてあげても、宿題はもう写させないこと、カンニング行為は卑怯であることなどを伝えるべきです。あなたの「心が狭い」などということは決してありません。これでも彼がフェアーでないことがわからず、泣きついてくるようであれば、断固とした態度で距離を置いていくしかないでしょう。