| 面積997.6万平方キロという広大なカナダは、太平洋沿いにカナディアンロッキーが走り、高さ3000から6000メートルの峰々が連なっている。スキー好きにはたまらないスケールと魅力のあるゲレンデが数百もあるという。2005年の年明けをウィスラーで過ごしたH氏によると、年末年始のシーズンであったものの観光客の少な目のゲレンデを心ゆくまで楽しむことができたという。 |
| そのH氏も、一時はスキーを失い大変不愉快な旅行となりかねない状態に陥った。
ウィスラーの長いゲレンデを頂上から大きく回転しながら既に20分余り滑降し続けていた。そのスケールの大きさ、特に 長大なゲレンデに疲労感を覚え、膝が次第にに伸びてきたと思った途端にギャップに飛ばされ、新雪の中にたたき込まれてしまった。スキーには自信のあったH氏も、カナダのスキー場の規模に自身のスタミナが切れてしまう程であった。止む無く、谷川に両脚を振って起きあがろうとすると左足が軽く、スキー板が外れているのがわかった。態勢を立て直して見ると、板がどこにもない。付近を懸命に探しまわったが、左のスキーが見つからないのである。買ったばかりのサロモンDemio
10 3V の80,000円の板にチロリアのバインディングをつけ、107000円を支払い,ことの外気に入っていたものであった。 |
| このスキーツアーの為にボーナス全部をつぎ込んで、ウィスラー到着後2日目の朝にこれではあまりにも残念。それに『友人が「海外旅行保険は、置き忘れと紛失は払ってもらえない。」といっていたがこれはまさに紛失ではないか!』
気に入っていたスキーを無くしたうえ保険がききそうもない、気落ちしたH氏を追い討ちしたのは、ふもとのロッジまでの片足で降りる距離の長さであった。谷川に向かって左側下に斜滑降することはまだ問題がないが、右下方へ滑るのはバランスが崩れ大変であった。
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| やっとのことでロッジに到着したH氏は、気を取り直してJi-デスク・バンフへ電話し、代わりのスキーを借りる手配をしてもらうために相談した。事情を説明すると失ったスキーの損害について、保険が出るという。あきらめていたものが支払われることになった。しかもレンタルのスキー借用も手配してもらうことができたH氏は大喜び。トラブル時には、その場で日本語で相談ができ、対応してもらえることの重要性を改めて知ったと述べておられました。
本件はご出発前に107000円で購入されたものであり、1組の損害額上限の100,000円が支払われた。 |