●昨2001年9月11日の「同時多発テロ」に続き、10月の初めフロリダ州で最初の”肺炭疽患者”の発見に続いて、ニュージャージー州、ニューヨーク市、ワシントンDC に ”炭疽患者”が現れ、”スワ!第二のテロ事件!”と、米国はもとより、他の国々でもその成り行きを注目していましたが、11月の初めから後は、患者が出ていないようです。
この事件の ”しかけ人”の探索は米国CIAとCDCが行っており、今後公式発表があるものと思います。また、CDC はこの事件の初期から、その公報誌とも言える「Morbidity
and Mortality weekly Report」(MMWR)や、「ホームページ」などで事件の経過、炭疽の症状、治療法、予防 その他についての情報を殆ど毎週掲載し、私たち第三者にも事件の大要や、CDCの事件への対応などが分かり易かったと思っています。
そこで、これまでに得た情報を元に、私の多少推測をまじえた意見をいくつか述べたいと思います。
●テロで起きる患者の発見と診断、治療、予防、申告などは、"IT”でシステム化する必要があると考えます。
フロリダ州で最初の“炭疽患者”が出た時、その診断が少し遅れたようですが、これは、20世紀になってから米国では “肺炭疽”の患者が、わずか18名出たのみというCDCの報告から考えると、直に診断できなかったことは無理のないことかも知れません。
しかし、テロ に使用される“病原体”や “化学物質”から起きる症状の多くは、日常的に見られるものに似た症状から始まるものと、通常、全く見られない症状で始まるものなどいろいろある上、必ずしも一種類の“病原体”や “化学物質”のみで起きるとは限らないので、これを“個人の医療または保健従事者”が判定することは困難であると考えます。また、従来使われる“手引き書”などで対応することはは難しいと考えられますので、私は“IT”システム化することで、発見が早くなり、治療、予防、申告などの目的を容易に達成できると考えます。
今日の技術の進歩を考えれば、“インプットするデータ”と出来上がったシステムをどのように利用するかと言う点に留意すれば、それほど難しい作業ではないと思いますし、そのようなシステムは、海外から日本に入ってくる“輸入伝染病”の対策としても役立つはずです。
ご意見、その理由などを歓迎いたします。
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