著書紹介
海外で健康にくらす
著者:渡辺 義一
発行:キョーハンブックス
価格1,860円(本体:1,800)
“海外で健康に暮らすための手引き”の著者がおくる総集編。先進国・途上国への出発前の予防接種。気候・風土と近年増加してきた感染症への対応策、医療の受け方、緊急時の治療など。
カギは準備!海外赴任・出張・旅行に。
「赴任地での生活環境への対応と現地医療」を中心として書かれたものが、『海外で健康にくらす』ですが、この本は内容を記憶しておくのではなく、「出国前の準備」から「現地生活での注意」までを順次に実施することで、自然に赴任地での健康を維持できるようになるのが、著者としての希望です。
「海外で健康にくらす」 渡辺義一著 本書ご希望のかたは以下にご連絡ださい。
Tel. 044−865−3161
目次
第T部 出国前の準備 1. 出国前の予防接種
2.歯の治療 3.赴任地の生活環境に対応する準備
4.健康診断 5.持ち出し病の病状経過診断書 6.現地で医療を受けるための準備 7.携行品の準備
海外出張や短期旅行を計画している場合 第U部 現地生活での注意 (到着までの注意)
(現地到着後) 1. 住居の設備を整える
2. 住居決定後の教育と治安
3. 家庭内使用人に対する心得 4. 医療を受ける準備
5. 高温多湿への対応
6. 低温に対する順応 7. 赴任地の伝染病対策 8. 毒性を持つ生物に対する注意
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9.ペット、家畜、ネズミに対する注意 ペットを飼う時の注意 10.海水浴、淡水浴および水浴びでの注意 11.交通事故に気をつける 12.子供の事故の対策
13.定期健康診断を受ける 14.赴任地からの出張またはレジャー旅行
15.帰国準備 資料1 赴任地の健康リスク 北アフリカ、熱帯アフリカ、南アフリカ、北アメリカ、中部アメリカ、西インド諸島、 資料2 マラリアの国別情報 アフリカ、中部アメリカ、西インド諸島、熱帯および温帯南アメリカ、アジア、大洋州 資料3 伝染病対策
資料4 自己治療
資料5 抗菌薬の内服法
主な情報源 |
「出国前の準備(第1部)」、「現地生活での注意(第2部)」 および、5編の「資料」が補足してあります。
「出国前の準備」は赴任先が先進国でも途上国でも必要と考える準備であり、この準備に依って、現地医療をスムーズに受けることの第一歩が始まる筈です。
「現地生活での注意」には赴任地到着後、直ちに実行する必要のある項目と現地生活環境への対応について種々の項目が述べてあります。赴任者はその中で必要と思われる項目を選んで対応することが望ましいと思います。
「資料1」は世界を15の地域に分け、各地域に属する国々に存在する「伝染病を含む健康上のリスク」を示してあります。
「資料2」は「資料1」で調べて、マラリアが存在する個々の国の中でのマラリア流行地、年間を通しての流行時期、マラリアの種類、WHOの勧める予防内服薬が示してあります。予防内服薬の選択については『海外で健康にくらす』の「資料3」を参照。
「資料3」は伝染病対策の実際を示してあります。人が伝染病に感染する原因は、飲食物を始めとして9種類に大別でき、性行為もその中の一つです。「性行為伝染病」は先進国でも途上国でも実際には非常に多くの患者を出しているにもかかわらず、WHO、および米国CDCによる資料には浮かび上がっておりません。
「資料4」は緊急自己治療を紹介してあります。
「資料5」は緊急自己治療に使用する抗菌薬の使用法の目安が示してあります。
なお、資料4および資料5に示してある「抗菌薬」は「多目的抗菌薬」として、途上国の細菌性伝染病の治療に使用されているものを念頭に選んであります。
表1は「出国前の準備」の項目とその時期の目安(タイミング)を示してあります。
「出国前の予防接種」を考える場合、先ず大切なことは「接種するワクチンのプラン」を作ることで、赴任者、またはその家族一人一人の年齢(月齢)、赴任先、赴任予定日、過去に受けた各ワクチンの種類と回数、最後に受けたワクチンの種類と年齢(月齢)、健康状態などを考慮したうえでプランを作ることが必要であり、『海外で健康にくらす』には、そのプランを作る手順が示してあります。時間の余裕のない場合は、オーバーシーズ・メディカル・コンサルタンツ(以下OMC)の電話相談(相談料は無料 49頁)を利用してください。
予防接種についての2、3の問題点を<Medical Report>に掲載してありますのでご参照ください
海外で医者にかかるときの助け舟
著者:渡辺 義一/辺見一美
発行:近代出版
価格2,100円(本体:2,000円)
海外長期渡航者に大好評!正確に伝わるあなたの症状。英語、フランス語、スペイン語の3カ国語で症状を伝える。たとえ外国語が苦手でも、現地の医者に症状を詳しく伝えることができるように工夫されている。
(1999年第3刷発行)第3刷では「症状チェックリスト」に英語・フランス語・スペイン語が追加してある
著者プロフィール
渡辺 義一/OMC代表
米国予防衛生研究所フェロー、Royal Society of Tropical Medicine and Hygiene フェロー、世界保健機関(WHO)ジュネーブ本部 小児経口輸液推進プロジェクトコーディネーター、世界保健機関(WHO)下痢症専門委員会委員、テキサス大学医学部準教授、クウエート政府保健衛生省上級アドバイザー。
1983年から『海外で健康にくらすための手引き』(近代出版)を出版し、1995年まで、5版を重ねる。その他『海外へ行く人のための予防接種プラン』『海外で医者にかかるときの助け舟』『海外で健康にくらす』など。
現在、オーバーシーズ・メディカル・コンサルタンツの代表として海外赴任者のための医療相談を行っている。
辺見 一美(翻訳担当者)
ジュネーブ大学文学部英文学科で修士号を取得。ジュネーブ大学でフランス語の教員免許を取得。3歳より20数年間、米国とスイスに在住。この間、高校、大学在学中、スペイン語研修のためマドリードに留学、帰国後、主に医学関係の翻訳に従事し、オーバーシーズ・メディカル・コンサルタンツの翻訳者としても活躍中。共著『海外で医者にかかるときの助け舟』