各感染症への対応


「HIIT」が海外旅行者(長期海外赴任者も含む)に対して注意をうながしている各感染症への対応策

HIIT で指定している感染症は全部で50種余りですが、これらを“ウイルス性感染症”“細菌性感染症”、“真菌性感染症(カビなどによる)”、および“寄生虫性感染症”の4つのグループに分け、各グループに属している個々の感染症の対応として、

  1. “ウイルス性感染症への対応(表A-1)
    表A-1に示すように、”B型肝炎“、”水疱瘡(水痘)“、インフルエンザ”の三種のウイルス性感染症には予防接種も治療薬も存在しているが、治療薬の使用時期や使用法は各感染症により全く異なっております。
  2. 予防接種は存在するが、治療薬はないもの(表A-2)
    “A型肝炎”、“狂犬病”、“麻疹”、“おたふくかぜ”、“風疹”、“小児まひ”“日本脳炎”、“天然痘”“ダニ脳炎”、“黄熱”などです。
  3. 予防接種は存在しないが、治療薬は存在する(表A-3)
    “トリ・ インフルエンザ“、 ”エイズ”,”C型肝炎“
  4. 予防接種も治療薬も存在しないもので、感染経路(リスク)への対策が予防に重要となるもの(表A-4)
    “デング熱”,”E型肝炎“、”ノロウイルス急性胃腸炎“ ,”SARS”、“ロタウイルス水様性下痢症”、“ハンタウイルス感染症”など。

表A-1ウイルス性感染症への対応

病名
治療薬
予防接種
リスク
B型肝炎
2、8、9
水ぼうそう
2
インフルエンザ
2
狂犬病
3
A型肝炎
1、2
麻しん
2
おたふくかぜ
2
風しん
2
小児麻痺
1、2
日本脳炎
7
てんねんとう
2
ダニ脳炎
1、7
黄熱
7
トリ・インフルエンザ
3
エイズ
8、9
C型肝炎
9、(8)
デング熱
7
E型肝炎
1
ノロウイルス急性胃腸炎
排1、2
SARS
1、2、3、4
ハンタウイルス感染症
3、4
ロタ小児水様下痢症
1、(2)

表A-2細菌性感染症への対応

表A-2に示すように、治療薬と予防接種 共に存在するものは、“コレラ”、“ジフテリア”“破傷風”、“百日咳“、”b型インフルエンザ菌感染症”、“肺炎球菌感染症“、”流行性髄膜炎”、“ペスト“、”腸チフス”などです。 “細菌性赤痢“、”出血性大腸炎(大腸菌O-157:H7による感染)“、”サルモネラ症“、”レプトスピラ症“の大多数、”ライム病“、”細菌性の性行為感染症(淋病、梅毒)“、”非淋菌性膀胱炎、尿道炎“、”トラホーム“、リケッチア症”などは治療薬はあるが、予防接種はありません。
病名
治療薬
予防接種
リスク
コレラ
1
ジフテリア
1、2
破傷風
5
百日咳
2
b型インフルエンザ菌感染症
2
肺炎球菌感染症
2
流行性ずいまくえん
2
ペスト
7
腸チフス
1
細菌性赤痢
1
出血性大腸炎(大腸菌0157:H7)による
1
レジオネラ症
6
レストスピラ症
6
ライム病
7
性行為感染症
8
リケッチア感染症
7
結核(BCG)
2

表A-3真菌性(カビ)感染症への対応

表A-3に示すように、三種の真菌性感染症の全ては治療薬で対応し、予防接種はありません。

病名
治療薬
予防接種
リスク
コクシジオイド眞菌症
5a
カンディダ症
2
ヒストプラスマ症
5
a:土つけむり共に感染する

表A-4寄生虫性感染症への対応

表A-4 に示すように寄生虫性病原体による感染症への対応は、真菌性感染症と同様に療薬のみで対応し、予防接種はありません。

病名
治療薬
予防接種
リスク
アメーバ赤痢
1、2
サイクロスポーテ症
1
クリプトスポリダ感染症
1
ランブルべんもう虫症
1
住血吸虫症
6
リーシマニア症
7
マラリア
7
糸状虫症
7
アフリカ睡眠症
7
シヤガス病
7
フイラリア感染症
7
2006年4月28日
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「海外で健康にくらす」
予防接種、感染症への対応

OMC
オーハーシーズ・メディカル・
コンサルタンツ代表
医学博士
渡辺 義一
 
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制作:海外生活(株)