高温多湿への対応
近年、日本の気候も熱帯化し,摂氏35度を超えることも珍しくないようです。
こうした高温多湿に順応するには以下のことに気をつけてください。
● 発汗を容易にするような衣類を着る
● ビタミンC を1日200mgとる
● 発汗で失われた水分と塩分を補給するための飲料を飲む
● 朝夕の涼しい時間に適当量の運動をする
高温多湿環境から体を守る
1) 日焼け
日焼けは、皮膚の発赤、痛み、皮膚の軽い腫れ、あるいは皮膚の水泡などのどれか一つまたは全部の症状がみられます
短時間、直射日光に当たるだけでも、ひどい日焼けを起こすことがあります。これは皮膚の老化を早めるばかりでなく皮膚がんなどを起こす危険もあります。薄曇りの日でも快晴の日の60〜80%の紫外線を受けていると考えて、日焼け止めクリームを塗るのを忘れないこと
2) 脱水が原因となるトラブル
高温多湿環境で体温の上昇を防ぐための生理的反応として、発汗が大切な役目を演じていますが、これは体内から水分と塩分を失うことになり、この状態が続くと脱水を起こします。この種の脱水には一定の塩分を含んだ飲料で、然も体内に早く吸収する役目をする糖分を含む飲料を飲む必要があります。
ポカリスエットなどの運動飲料、または1リットルの水に食塩1g、砂糖40gを良く溶かしたものなどです
3)熱性けいれん
熱性けいれんは、高温下で大量に発汗し、塩分の無い水を多量に飲むと、筋肉のけいれんを起こすことがあります。最も激しく使っている筋肉に起こる傾向があり、腕、下肢または腹部の筋肉に起こる場合が多いものです。運動飲料をのむと早く回復することが多いようですが、熱性けいれんは熱中症の初期症状と考えて良いでしょう。
4) 熱中症は脱水症状が原因で次のような症状が現れます
- 体温は平熱より少し高い
- 皮膚は蒼白で多量の汗をかいている
- 疲労感と衰弱感がある
- めまいがする
- 頭痛
- 吐き気
- 筋肉のけいれん
- 気を失う
5)治療法
早目の手当と治療が必要です。涼しい場所に移し、運動飲料などを飲ませて、衣服を緩め、病院に行くまで体温を測り体を冷やすようにします
熱中症に特に罹りやすいのは0歳から4歳までの乳幼児、および65歳以上の人です
詳細は 「海外で健康にくらす」 渡辺義一著 95ページ に記載。詳細はこちら>>
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2010年8月5日 |